2019年の2月に南部・チリのトレス・デル・パイネ国立公園でトレッキングをしてきました。今回は振り返り編になります。
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クエルノス・デル・パイネ以外にも不思議な色のペオエ湖を見下ろしたときの開放感は最高でした。パイネ・グランデの氷河とそこからペオエ湖に流れ出る川は大迫力だったし、グレイ氷河から流れ出る流氷の色は幻想的でした。
今回初めて1人キャンプにも挑戦してみました。荷物が重い、調理場を確保できない、食事がマズいなど大変ではありましたが、仲間と過ごすキャンプとは違った達成感がありました。この大自然の中で迎える夕暮れ、夜、夜明けは言葉では形容しがたいほど感動的でした。
忙しい旅行者は日帰りでトレス・デル・パイネを見に行く(ラス・トレス展望台に行く)ことが多いようです。でも南米、しかもパタゴニアなんて一生のうちで何度も来れる場所ではありません。ぜひともWトレックに挑戦することを強くお勧めします!
そうはいっても直前にならないと予定が決まらず、すべてのキャンプサイトを押さえられない人もいると思います。特に中央部のキャンプサイト(イタリアーノやフランセス)はキャパが小さいため、予約を取るのが非常に困難です。
そこで実体験をもとに、中央部で宿泊しない妥協版Wトレックのコースを紹介しようと思います。
主な見どころ
これは僕が歩いたコースになります。中央部のキャンプサイトを予約できなかったため、2日目の距離がかなり長くなっています。キャンプギアを持ち運ぶのはしんどいので、なるべくキャンプサイトでテントや寝袋をレンタルしましょう。
2日目はフランセス展望台(中央部の小さな★)で引き返すようにしていますが、体力的、時間的に余裕がなければフランセス展望台を諦めるのもアリです(U字型のコース)。
このルートでは初日にラス・トレス展望台を目指し、その後にふもとのキャンプサイトで宿泊します。2日目は荷物をキャンプサイトに預け、そこから西へ1, 2時間歩きます。するとペオエ湖やクエルノス・デル・パイネが見えてきますので、満足いくまで景色を堪能して道を引き返しましょう。
プエルトナタレスに戻るバスは午後7:45に出発します。それまでには余裕をもってアマルガ(上図の出発/ゴール地点)に戻れるようにしておきましょう。
主な見どころ
このコースでは初日にアマルガで入場料を払った後にプデト(上図の出発/ゴール地点)行きのバスに乗り換えます。そこから船に乗って西のキャンプサイト(パイネ・グランデ)へ向かいます。この時点でお昼ぐらいになっているはずなので、初日は近隣の散策程度にとどめるといいと思います(上図ではキャンプサイトの南にあるペオエ展望台まで足を延ばしています)。
体力に自信のある人はグレイ氷河を目指すことも可能(往復で7~8時間)。ただ、トレス・デル・パイネ国立公園を訪れる人はほぼペリト・モレノ氷河も訪れるかと思います。氷河自体はペリト・モレノ氷河のほうが迫力があるので、ここで無理をしてグレイ氷河を見る必要はありません。
2日目はキャンプサイトと中央部のフランセス展望台を往復します。標準的なタイムは7時ほど。プデト(上図の出発/ゴール地点)に戻る船の最終が午後6時なので、それまでには戻ってこられるように計画を立てましょう。
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Wトレックの感想
前評判通り、Wトレックで目に入る景色は別格でした。国立公園の名前にもなっているトレス・デル・パイネ自体は天気が悪くてよく見えませんでしたが、2、3日目に目にしたクエルノス・デル・パイネがホントにすごかった!歩き進むにつれて形が変わって見えるので、前に進むモチベーションにもなりました。クエルノス・デル・パイネ以外にも不思議な色のペオエ湖を見下ろしたときの開放感は最高でした。パイネ・グランデの氷河とそこからペオエ湖に流れ出る川は大迫力だったし、グレイ氷河から流れ出る流氷の色は幻想的でした。
今回初めて1人キャンプにも挑戦してみました。荷物が重い、調理場を確保できない、食事がマズいなど大変ではありましたが、仲間と過ごすキャンプとは違った達成感がありました。この大自然の中で迎える夕暮れ、夜、夜明けは言葉では形容しがたいほど感動的でした。
忙しい旅行者は日帰りでトレス・デル・パイネを見に行く(ラス・トレス展望台に行く)ことが多いようです。でも南米、しかもパタゴニアなんて一生のうちで何度も来れる場所ではありません。ぜひともWトレックに挑戦することを強くお勧めします!
一部を省略したWトレック
さて、準備編でも紹介したようにWトレックを歩くには事前にキャンプサイトを予約する必要があります。そしてその予約は2,3か月前から埋まるほど人気です。Wトレックを歩くには平均的な行程で3~4泊が必要なので、とにもかくにも早くキャンプサイトを押さえることが大事です。そうはいっても直前にならないと予定が決まらず、すべてのキャンプサイトを押さえられない人もいると思います。特に中央部のキャンプサイト(イタリアーノやフランセス)はキャパが小さいため、予約を取るのが非常に困難です。
そこで実体験をもとに、中央部で宿泊しない妥協版Wトレックのコースを紹介しようと思います。
1. ブリタニコ展望台を妥協する
主な見どころ
- トレス・デル・パイネ
- ペオエ湖
- クエルノス・デル・パイネ
- パイネ・グランデ
- グレイ氷河
これは僕が歩いたコースになります。中央部のキャンプサイトを予約できなかったため、2日目の距離がかなり長くなっています。キャンプギアを持ち運ぶのはしんどいので、なるべくキャンプサイトでテントや寝袋をレンタルしましょう。
2日目はフランセス展望台(中央部の小さな★)で引き返すようにしていますが、体力的、時間的に余裕がなければフランセス展望台を諦めるのもアリです(U字型のコース)。
2. 東半分のみを楽しむ
主な見どころ- トレス・デル・パイネ
- ペオエ湖
- クエルノス・デル・パイネ
このルートでは初日にラス・トレス展望台を目指し、その後にふもとのキャンプサイトで宿泊します。2日目は荷物をキャンプサイトに預け、そこから西へ1, 2時間歩きます。するとペオエ湖やクエルノス・デル・パイネが見えてきますので、満足いくまで景色を堪能して道を引き返しましょう。
プエルトナタレスに戻るバスは午後7:45に出発します。それまでには余裕をもってアマルガ(上図の出発/ゴール地点)に戻れるようにしておきましょう。
3. 西からフランセス展望台を目指す
主な見どころ
- ペオエ湖
- パイネ・グランデ
- クエルノス・デル・パイネ
このコースでは初日にアマルガで入場料を払った後にプデト(上図の出発/ゴール地点)行きのバスに乗り換えます。そこから船に乗って西のキャンプサイト(パイネ・グランデ)へ向かいます。この時点でお昼ぐらいになっているはずなので、初日は近隣の散策程度にとどめるといいと思います(上図ではキャンプサイトの南にあるペオエ展望台まで足を延ばしています)。
体力に自信のある人はグレイ氷河を目指すことも可能(往復で7~8時間)。ただ、トレス・デル・パイネ国立公園を訪れる人はほぼペリト・モレノ氷河も訪れるかと思います。氷河自体はペリト・モレノ氷河のほうが迫力があるので、ここで無理をしてグレイ氷河を見る必要はありません。
2日目はキャンプサイトと中央部のフランセス展望台を往復します。標準的なタイムは7時ほど。プデト(上図の出発/ゴール地点)に戻る船の最終が午後6時なので、それまでには戻ってこられるように計画を立てましょう。